研究員2はとても研究熱心で常に記号と向き合っている。
彼は日のほとんどをこれについやしているのである。


これは先日導入したCTスキャンである。
これでいろいろと人体について詳しく知ることができるだろう。
楽しみだ。
寝室にはパイレーツオブカリビアンのポスターが張ってある。
研究員1の趣味だ。ジョニーデップが好きらしい。
彼女いわく彼についての人体実験もしたいらしいようだ。
やめておいたほうがいいと思う。
ちなみに私はシザーハンズが好きだ。

誰だっこんなところに食事の作りかけを置いてったやつはっ!

そんなことより2階の実験中のものを見せてやろう。
これは人体の頭部だ。作り物ではない。本物だ。

そしてこれがクローンだ。人間のな。
おっと!これはシークレットの1つだった!
見なかったことにしてくれ!

ぐっすり

彼女たちが寝静まったあとも私は研究資金の援助をたのみに
いろいろなところに 回らなければならない。
実は昨日購入したCTスキャンで資金は底をついてしまったのだ。

研究員1が目覚めたようだ。研究員2も。

あら、プロジェクトリーダーがいない!

研1「またプロジェクトリーダーが1人で資金援助してもらいに行ってるみたい。」
研2「そうか、今日は2人きりか。」

ここは彼女の分の皿も片づけを手伝って優しさをアピールだ。

終わった・・・。

研1「そうそう、やり掛けの実験があったんだわ。
研究員2、ちゃんと調合内容メモしといてね。
ちゃんとメモしてくれたらさっきあったこと忘れてあげるから。」
研2「・・・」

できたわ・・・オレンジ色の薬ができたのは初めてよ・・・。

オレンジの薬を飲んだとたん研究員1が苦しみだした。
研2「大丈夫かい?」
研1「あら、今の薬で私、透明人間になったはずよ。
あなた私が見えるの??」
研2「見えるけど・・・。」

仕方ない。研究のやり直しね。


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